ときめきに支配されてまで

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実写版銀魂に感謝を込めまして

※旧ブログにて2018年8月20日に投稿していた記事の再掲です。今読み返すとうーんと思う部分も多いけれど、そのまま投稿します。

 

※映画の内容には全く言及していません。

 

本当は公開日当日に見たかったけれど、3日遅れで見れた。『銀魂2 掟は破るためにこそある』。

 

私は原作漫画……というよりそれをもとにしたアニメのファンである。出会ったのは小学生の頃、それまで趣味と呼べるものがなかった私が初めて何かに「ハマった」のがアニメ銀魂だった。ちなみにその後は順調にオタクとして育ってしまい、今では烏野高校(漫画『ハイキュー!!』に登場する高校)排球部のジャージを買ってしまったりしている。銀魂コノヤロー。

そんなオタクの私だが、実写版銀魂にはめちゃくちゃ感謝しているのである。私が映画をとっても楽しんだから、とか、吉沢亮くんの顔がカッコよすぎるから、とかそれだけの話ではない。吉沢亮くんの顔はカッコよすぎるけど。

実写版映画って、良くも悪くも原作を知っている人だけの声が目立ちませんか。私は四六時中ツイッターに張り付いているけど、実写版映画に関する話題は原作を知っている人の評価ばかりに見える。それがプラスの評価だとしても、せいぜい原作ファンも満足!みたいな感じ。

銀魂もまあ、実写化発表当初こそオタクがブチ切れて自分の語彙の限りを尽くして「マジ無理」と騒ぎ、そのあと監督が福田雄一さんだと発表された途端に半数以上のオタクが手のひらを返して「これはイケる」みたいなこと言ってた気がする。そう、私は手のひらを返したオタク張本人。

全員とは言わないけれど概ねオタクも大満足で、2017年の実写化映画の興収ランキングでは1位。

実写化ってだけで猛反発を受ける時流を無視してオタクに認められてすごい。これが1作目を見たときの私の感想でした。

でもそれは違った。すごいのは、オタクに認められたってことだけじゃなかった。

 

2作目の今回も、歌舞伎町の映画館で見た。銀魂の舞台は歌舞伎町なので、ファンとしてなんとなく、そこで見たいという気持ちがあったから。1作目の初回もここで見た(3回見た)。

前日の夜に席を予約した時点で1/3は埋まっていた座席は満員だった。都内のシネコンで隣の席が空いていることなんてほとんどないけれど例に漏れず今回も両隣に人がいる。私は1人で見たけれど、右隣のグループはどう見てもギャルの4人組だった。

 私は最悪なオタクなので映画が始まるまでギャルの会話を盗み聞いていた。最近は見た目が多少派手でもアニメ見てるなんてザラだからその類かと思ってたら違った。原作もアニメも見たことなくて、話もあんまり知らないけど、吉沢亮くん目当てで前作を見たらおもしろかったらしい。

 

 すごい、と思った。

 ギャルが銀魂おもしろいんだ。

 

小中学生のとき、こんなにおもしろいふざけた漫画があるんだ!と知って感動したけど、下ネタ多いし(それがいいところだけど)、ちょうど新八の喋り方する女オタクキツイwwwみたいなこと1番言われてる時期だったし、人に勧めるのは、特に女の子に勧めるのはできなかった。

大人気の漫画だったのは確かだけど、それでもやっぱり、オタクが好きな漫画、の括りからは出れない漫画だった。たいした成績のない吹奏楽部や美術部にいる冴えないメガネの女だけが読んで、仲間内だけでウケてた。

 

ギャルが銀魂で笑ってることが嬉しかった。

 

で、この4人組の何が良いって笑いどころで声出してめちゃくちゃ笑ってくれるの。もう開始1分から。ギャルの笑い声が起爆剤になってお客さんみんな心置きなく笑えてて、冴えないメガネの女である私もめちゃくちゃ笑いながら、なんだか無性に感動して泣いた。

ついでに、ギャルが1番ウケてたのは佐藤二朗氏の登場シーンでした。わかる。出てくるだけで面白いもんな。

 

実写版映画ってお金と役者さんのネームバリュー以外に、はっきり言ってしまえば原作サイドとそのファンになんの得があるんだろう、といつも思っていた。

だけど今日ギャルが笑ってたから、実写版銀魂をやってくれてどうもありがとう、って原作オタクの私は思ったのだ。

銀魂っていうおもしろい漫画のおもしろさを知る由もなく生きていくはずだった彼女たちが、中学生の私が銀魂を勧められなかった彼女たちが映画館にいた。これはアニメ映画では成せない。

 

だからありがとうございます。

銀魂を、実写化してくれてありがとうございます。

すごく笑って、すごく泣いて、すごく感動しました。

 

あ、あと吉沢亮くんもありがとうございます。沖田総悟くんが同じ時空に存在しているかもしれない……と思う日が来るなんて、中学生の私に言っても御用改めされてしまう。

今日発売された週刊少年ジャンプで、銀魂はあと5回で連載が終わることが発表された。まだ信じてない。銀さんは、神楽ちゃんは、新八は、ずーっとジャンプの中でバカやってる気がする。銀魂が載ってないジャンプを私は知らないから、きっと最終回翌週になってやっと実感するんだろう。

寂しいなあ。ギャルが銀魂見て笑ってたのに、終わるのかあ。

実写化も、こうなったら全エピソードやってくれたらいいのに、と密かに思ってる。

『帰ってきた銀魂』とか、『銀魂Z』とか始まらないかなあ。キツイ女オタクなので、オイイイイイ!また終わる終わる詐欺かアアアアア!ってツッコむ準備できてるよ。